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イラストレーター粟津泰成さんインタビュー

2013年8月3日(土)、4日(日)に開幕するKバレエ ユースの記念すべき第一回公演『白鳥の湖』。そのチラシのメインヴィジュアルを飾っている印象的なイラストを皆さんご存知ですか?まさに白鳥が舞い上がろうとするかのように踊るオデットと、その陰に匂うオディールのイメージ。作品のイメージを一枚に落とし込んだ非常に素敵なイラストですが、今回はそのイラストを描いて頂いた、イラストレーターの粟津㤗成さんにお話を聞きました。
一体、どのようにして今回のイラストが出来上がったのでしょうか。

--今回のお話が来た時に、どう思われましたか? K-BALLET COMPANYはご存知でしたか?
とても嬉しく思いました。
普段女性の絵を描く事が多いので、しなやかな動きやポージングが自分の絵とうまくリンクするのではないかと感じました。
K-BALLET COMPANYのことはテレビを通して存じ上げていました。

--バレエに対して、どのようなイメージをお持ちでしたか?
あまりバレエ自体には詳しくないのですが、研ぎすまされた無駄のない動きが印象的なイメージでした。
歌ったりセリフを言ったりする事がなくて身体のポージングや顔の表情で喜怒哀楽を表現するので、表現が制限されている分ごまかしがきかないシビアな世界だと思っています。

--今回のイラストを描く上で難しかった部分と、大切にした部分を教えて頂けますでしょうか?
シンプルな線と周りの白地で、描き込み過ぎずにどこまでバレリーナの動きを表現できるかを試行錯誤しました。
また若いバレリーナの勇姿を見る事が出来る公演なので、若いフレッシュな感じと2面性があるダークな部分とのバランスが難しかったです。
あとは白地を多く取るので、できるだけ見てくれた人がイメージを膨らませられる箇所を残す所を大事にしました。

--今回のイラストを描くことで、何か新しい発見はありましたか?
バレリーナのポーズ自体がすごく洗練された美しい無駄のないポーズなので、ラフを描いている段階の途中でも それだけで画面が魅力的になっていくのがわかりました。人物の絵を描くのにこれだけ適したモデルはなかなかないと思いました。

--イラストに込めた想い等はありますか?
とにかくパンフレットを手に取って頂いた方にイラストを見てバレエの美しさやかっこよさを感じ取ってもらいたいですね。
あとは公演をする側のKバレエ ユースの方達にも、このイラストを見て自分自身のモチベーションを上げてもらえたらなと思っています。

--今回の制作には、どのくらいの試行錯誤を必要としたのでしょうか?
資料を探すのに1日図書館にいたり、実際のバレエの公演の映像や映画を見てイメージを膨らませました。自分の良さを出せるポーズの資料を選ぶのに時間がかかりましたね。あとは私はあまり作品を描き込み過ぎないようにしているんですが、衣装のディテールが細かいので、描いては消してを繰り返しながらバランスを取るのに苦労しました。

--担当者から無茶なお願いはされなかったですか?
無茶なお願いは無かったですよ(笑)。
打ち合わせの時に衣装のディテールや細部への熱いこだわりを伺ったので、そういった部分をできるだけ取り入れたいと思いました。良いものを作りたいという熱意がすごく伝わったので、出来るだけそれに応えたいと思いました。

--ずばり、自己評価でのできばえは!?
描き終えてかなり手応えを感じる事ができましたのでとても満足しています。
これからの作品作りにも活かせると感じています。

--尊敬する方を教えてください。
アーティストのOHGUSHIさんです。
作品はもちろんですが本人のぶれない人柄も尊敬しています。知り合ってから駆け出しの僕にイラストレーターについて色々と教えてくれています。気さくで偉ぶらないすごく優しい方です。

--これからも、こういった分野のお仕事に興味はありますか?
はい。もちろん!
仕事だけではなく、オリジナルの作品でもバレエに関する絵を描いていきたいと思います。

--将来的にはどういったイラストレーターを目指されているのでしょうか?
やってみたい仕事やチャレンジしたい表現は沢山ありますが、あまり将来こうなりたいとかは考えていなくて、ただその時の好きなものや興味のあるものに対して素直な気持ちで描いていきたいです。
僕の作品は特にメッセージ性が強いわけではないので、出来るだけシンプルにかっこよさや普遍性を追求していきたいですね。60年代や70年代ぐらいのUKロックやブルースといった普遍的な音楽が好きなので、そういった音楽のようにいつの時代でも、はやりすたりに関係ないものを作りたいです。その中でアナログにこだわって描いていきたいとは思っています。
そこで私の作品を気に入ってくれてイラストを発注してくれたクライアントや、絵を大事に貰ってくれている人たちが喜んでくれると、この上なく嬉しいですね。お世話になった人たちに絵を描く事で恩返しもしていきたいと思っています。

--子供のころからイラストレーターになるのが夢だったのでしょうか?
また、イラストレーターになろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

物心ついた時から絵を描く事や何かを作ったりすることが大好きだったし、唯一友達に凄い!って言ってもらえるのが嬉しかったので、ずっと部屋で絵を描いていました。昔はイラストレーターっていうよりは漫画家になりたいと思っていましたね。でもストーリーを考えられなかったので挫折しました(苦笑)。それでも漠然と絵を描いたり何かを作る仕事につきたいなとは思っていました。
イラストレーターになろうと思ったきっかけは、大阪でデザインの仕事をしている時に先程のOHGUSHIさんのWebサイトで絵を見た事がきっかけですね。百貨店やブランドと仕事をされていて、僕もそういった仕事をしたいと強く思いました。

--普段はどのようなジャンルのイラストを描いていらっしゃるのでしょうか?
ほとんどが人物、主に女性を描いています。
かっこよさを出させるために、ファッションに絡めてる絵が多いです。
音楽も好きなのでオリジナルの作品ではミュージシャンを描いたりもしています。

--ユース公演に対して、応援メッセージを頂けますでしょうか?
色々な方が関わってやっと出来る公演ですので、周りの方に感謝しながら今まで練習してきた成果を思う存分発揮してほしいと思います。この公演が素晴らしく人の心を感動させる公演になることを祈っています。
頑張って下さい!

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